年上のベテランバイト・パート従業員を管理する10のポイント

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スーパーなどの小売業を中心に

退職後(定年退職含む)のシニア層

 

 

アルバイト・パートとして

勤務するケースが増えています。

 

 

また、20年、30年と長く勤務する

ベテランのアルバイト・パートも年々増加しています。

 

 

さらに、高年齢者雇用安定法などを背景に

こうしたシニア層の勤務者は

今後ますます増えていくと考えられます。

 

 

その一方で、

管理職などにおいては若返りを図る企業が多く

 

 

年長のアルバイト・パートをいかに

マネジメントしていくかを

悩んでいる若い上司も多いようです。

 

 

そこで今回は

どうすれば円滑にマネジメントできるのかについて

10のポイントにまとめました。

どれもすぐに活用できることばかりです。

 

 


 

⒈年上・年下を気にしない
 役職・役割を意識する

 

仕事で優先されるべきは

年齢ではなく役職・役割です。

 

 

あなたのほうが従業員よりも年下だろうが

上司、マネージャーという役割を与えられているのであれば

 

 

まずはその職務に徹し

責任を全うすることを優先してください。

それがプロというものです。

 

 

「アルバイトとはいえ、相手のほうが年上だし……」

と遠慮する気持ちがあると相手も遠慮してしまいます。

 

 

コミュニケーション上の伝わる割合を示した

「メラビアンの法則」にあるように

 

 

言葉よりも「声の調子」「態度」「表情」

に気持ちが表れてしまいそれが相手に伝わってしまうのです。

 

 

ですから、まずは役職に徹する

という心構えを自分自身でしっかり持つことです。

 

 

 


 

⒉年長者であることに対して
 敬意を払う

 

あくまで役職・役割は

会社から与えられた業務上のもの。

 

 

上司だからといって

決して相手より「偉い」ということではありません。

 

 

1のポイントと矛盾するように思われるかもしれませんが

役割では年齢は関係ありません。

 

 

しかし、一人の人としては人生の先輩であり

敬意を払うべき存在です。

 

 

ですので、何かをお願いする際も

 

 

「自分はマネージャーという役割を全うしたい。

 だからぜひ協力してほしい」

 

 

という謙虚な姿勢が大切です。

 

 

敬う気持ちがないと、それもやはり表情や態度に出てしまい

年長アルバイト・パートの

やる気を引き出すことは難しくなります。

 

 


 

 

⒊言葉はもちろん敬語で。
 感謝の気持ちを
 伝えることも忘れずに

 

年上の人に何かをお願いする際はきちんと敬語を使って話す。

これは当たり前のことです。

 

 

名前も「~さん」づけが基本です。

 

 

そして、実際にやってもらったら

「ありがとうございました」

感謝の気持ちを伝えます。

 

 

特にお客さまの前では

スタッフに対して敬語を使うようにしましょう。

 

 

会社の印象も良くなります。

 

 

 


 

 

⒋勤続年数の長い
 アルバイト・パートこそ
 仕事ぶりを見る

 

入って間もないアルバイト・パートに対しては

現場に慣れてきたかどうか

ちゃんと接客しているかどうかが

気になるため、つい目が行きます。

 

 

成長段階にあるため良いところも見つけやすく

「短期間でよくここまで覚えたね」などと

褒める機会も自然に多くなります。

 

 

ところが、勤続年数が長いアルバイト・パートの場合

「どんな業務もできて当たり前」になってしまい

 

 

放っておかれることも多くなります。

その結果、不満やストレスがたまりがちです。

 

 

新人たちだけでなく

勤続年数の長いアルバイト・パートの

仕事ぶりもしっかり観察

 

 

何か気づいたことがあれば

ぜひ声掛けをするようにしてみましょう。

 

 

たったそれだけで

彼ら彼女たちのモチベーションもアップします。

 

 

また、何かくすぶっている感じがしたら

時間をとって話を聞き

抱えている不満などをすべて吐き出させてあげましょう。

 

 

 


 

 

⒌「褒める」よりも
 「認める」が大事

 

ただし、年長者に声掛けをする際

気をつけたいことがあります。

 

 

勤続年数の長い年長アルバイト・パートを

褒めてあげてもちろんいいのですが

 

 

意外に「褒める」というのは難しいもの。

 

 

以前、管理職者を集めたセミナーで

「女性スタッフの何を褒めますか?」と聞いたところ

 

 

「どこを褒めていいのかわからない」人が大半で

 

 

少数の人が「容姿か服装」と答えた程度でした。

 

 

でも、それでは相手の受け取り方次第で

セクハラにもなりかねません。

 

 

また、その他のことを褒めるにしても

言い方次第では

上から目線になってしまうこともよくあります。

 

 

私はいつも

「褒めようなんて思わなくていいです。

 その代わり相手の行動を観察し

 認めてあげましょう」

とお伝えしております。

 

 

例えば、お願いしてあった業務をやってくれたら

「よくできましたね」ではなく

 

 

「やってくれたんですね

 ありがとうございます」

 

と言う。

 

 

休憩中にマニュアルを読んで勉強していたら

「偉いですねえ、感心ですね」などと褒めるよりも

 

 

「マニュアルを

 読んでくれているんですね」

 

でいいんです。

 

働きぶりや行動を観察し

小さな変化を見てあげて

そのことをそのまま認めてあげることが大切です。

 

 

そうすることで

「マネージャーは

 忙しいのに私のことを気にかけてくれている」

 

 

アルバイト・パートさんも感じてくれるでしょう。

 

 


 

 

⒍元上司が部下になった場合は
 「相談する」がベター

 

年上の元上司が定年退職しアルバイト・パートとして

自分のもとで働くことになることもあります。

 

 

その人に対しては

「相談する」

一番良いコミュニケーション術になります。

 

 

経験、知識、能力すべてを持っている人に対して

今さら「認める」というのも失礼な話。

 

 

それより、あくまで先輩として相談してみる。

 

 

そうすると、それが相手を認めていることになり

いろいろ話してくれるはずです。

 

 


 

 

⒎褒め言葉を使うなら
 相手のタイプに合わせて
 褒め方を変える

 

一人ひとりの特性や行動パターンを把握

その人が喜ぶ褒め言葉を投げかける。

 

 

これもコミュニケーションを円滑にする方法の一つです。

 

 

仕事志向度や人間関係の重視度などを元にすると

人の行動傾向は4つの代表的なタイプに分かれ

 

 

それぞれに合う対応方法は異なります。

スクリーンショット 2015-09-03 10.01.40

 

 

成果重視型

仕事への取りかかりが早い人に対しては

本人を褒めても気の止めません。

 

 

それよりは

「●●さんの売場のアルバイトは仕事が早いですね」など

その人がまとめている売り場のスタッフを褒めるなど

間接的に伝える方が効果があります。

 

 

仕事への取りかかりが早く

人間関係を大事にする社交重視型の人は

逆に何を言ってもOK。

 

 

できる限りこまめに褒めることで

やる気をどんどん引き出せます。

 

 

仕事はゆっくりと慎重で

人間関係を重視する人協力関係重視型です。

 

 

結果だけでなく小さな行動

プロセスを逐一褒めるようにしましょう。

 

 

無意識のうちに感謝や評価を求めているため

そこが満たされないと

モチベーションが低下してしまいます。

 

 

仕事志向で内省的

ポーカーフェイスで感情がわかりづらい

職人肌のような人クオリティ重視型です。

 

 

「ロス率が毎月0.5%ずつ改善していますね」と

具体的に何がよかったのかを

褒めてあげることが大切です。

 

 


 

 

⒏「要求」は「要望」
 に変えて伝える

 

前述のように、相手が年上だからこそ敬意を払う

声掛けをするといった「配慮」は必要ですが

 

 

「遠慮」してはいけません。

 

 

特に、業務上で何か問題があったり

改善してほしいことがあれば

「遠慮」せずに言うようにしましょう。

 

 

ただし、言い方に工夫が必要です。

 

 

「要求」ではなく

「要望」に変えて言うのです。

 

 

例えば

「あなたはベテランなんだから

 しっかりやってもらわなくては困ります」と

 

相手に対して求める言い方は「要求」です。

 

 

そういう言い方をされると相手は反発を感じます。

 

 

そうではなく、主語を「私」にして

自分が「要望」していることを伝えるのです。

 

 

「ベテラン従業員として今の働き方でいいのでしょうか? 

 私はあなたにみんなの先輩として手本となるような

 働き方をしてほしいと思っているんです」

と言われたらどうでしょう。

 

 

このように

「私は、あなたにこういうことを

 求めているんですよ」

という言い方が「要望」です。

 

 

ポイントは

「あなたは○○なんだから、こうしてください」ではなく

 

 

「私はあなたに、こうしてほしいと思っている」

自分を主語にして伝えること。

 

 

相手にとっては自然に思いが伝わりやすくなります。

 

 


 

 

⒐責任ある仕事を任せるなど
 居場所を作る

 

年長アルバイト・パートの

居場所を作ってあげることも大切です。

 

 

例えば、その人だからこそお願いできることや

立場以上のことを任せてみる。

 

 

「新人の教育をお願いしたい」

 

「アルバイトさんにはお願いしていないこと

 だったんだけれど、経験もあることだし

 ぜひシフト管理をお願いしたい」など

 

 

責任ある仕事をお願いすると

他の従業員との違い(居場所)が明確になるため

仕事に対する姿勢も変わってきます。

 

 

なおかつ、普通のアルバイト・パートの

職域を超えた業務を任されていることが

 

 

誰から見てもわかるようにしてあげる

ことも大切です。

 

 

 


 

10.以上を踏まえた上で
 自分が目指す職場像を伝える

 

9までのプロセスを実践

ある程度どのスタッフともコミュニケーションが

とれてきたなと思ったら

 

 

自分がマネージャー・管理職として

ここをどんな職場にしたいのか

 

 

どんな店にしていきたいのかを

社員、アルバイト・パート全員に伝えます。

 

 

それが全員の目標となり職場の軸となっていきます。

 

 

目標が明確であれば

スタッフも働きやすいもの。

 

 

何より年長アルバイト・パートは

これまでの経験もあるのでその目標に照らし合わせ

自分が何をやるべきかを察知し

率先して活躍してくれるはずです。