「売り手市場」の中で求職者の心を掴むには

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「1社専願」で就職活動を行い

どこかに内定した時点で

就職活動を終える高校生とは異なり

大学生は同時に並行して多くの会社にアプローチします。

 

 

 

そのうちのどこかで内定を得たとしても

就職活動を継続し

 

 

 

後から、より志望度の高い企業から内定を得られれば

辞退することもあり得ます。

 

 

 

学生にとって就職は

その後の人生にかかわる重大事項ですから

 

 

 

複数内定した場合に

どこに入社するかは非常に悩ましい問題です。

 

 

 

A社かB社か迷ったときに学生が選択肢から外すのは

何らかの不安定要素や不満要素があるか

「この会社ならば入社したい」と思える

決め手に欠ける企業のほうでしょう。

 

 

 

もしも会社説明会から内定に至るプロセスの中で

企業側が十分な情報提供をしなかったり

相談対応をしなかったりした場合は

学生から選ばれる確率が低くなる可能性があります。

 

 


 

 

内定辞退や早期離職を防ぐには

 

●会社説明会でプラスの面ばかりを強調しない

早期離職を減らすには

会社説明会の段階から対応を始めることが必要です。

 

 

 

会社説明会では学生に良い印象を与えたいと思うあまりに

給与や勤務時間、休日といった処遇や仕事内容について

プラスの側面を強調しがちです。

 

 

 

たとえ制度は整っていても

本人が配属された後に、仕事との適性に問題を感じたり

 

 

 

職場の人間関係にストレスを感じるなど

一筋縄ではいかない現実に直面したとき

 

 

 

「こんなはずじゃなかった」と思って

退職してしまうケースもあります。

 

 

 

これをリアリティショックといい

早期離職の主たる原因であると考えられます。

 

 

 

リアリティショックを防ぐには

良い面ばかりでなく、厳しい側面についても

事前に情報提供する必要があります。

 

 

 

たとえば、先輩社員が実際に仕事上で

経験した苦労話

その苦労があってこそ成長があるといった

「乗り越え体験」を紹介することによって

入社後のギャップを最小限にすることができるでしょう。

 

 


 

 

●早い時期に評価のフィードバックをする

多くの企業では、まずメールや電話で内定を知らせ

その後に内定通知書を送るという手順を踏むようですが

 

 

 

内定通知書を出すまでに時間がかかったり

内定式まで何もフォローがなかったりすると

 

 

 

「本当に内定が得られたのだろうか」という

不安を生じさせてしまうかもしれません。

 

 

 

内定通知書を出したら

なるべく早い時期に何が内定の決め手になったのか

 

 

 

面接の良い評価を具体的に伝えることで

学生の不安材料をなくし納得感を与えることができます。

 

 

 

とくに最近の若者は他人から承認されたいという

欲求を強く持っていると言われます。

 

 

 

そのため内定後に

きめ細かいフィードバックを受けると安心でき

「自分を認めてくれたこの会社でがんばりたい」という

信頼感ができてくると考えられます。

 

 

 

また、学生の強みが

入社後どのように活かされるかについて

わかりやすく伝えることで、入社後のキャリアプランを

具体的にイメージできるようにします。

 

 

 

採用はゴールではなく

人材をいかに戦力化するかがゴールであると考え

 

 

 

採用チームに育成チームのメンバーを加え

採用から育成まで一気通貫に進め

入社2年目、3年目の段階で

戦力化できるようにする体制をとる企業もあります。

 

 


 

 

●「オヤカク」をする

オヤカクとは「親への確認」

企業が内定を出した後に

親に対して子どもの入社の承諾を取っておくことを意味します。

 

 

 

なぜこのようなことが必要かというと

本人が入社を承諾しても

親が反対するので内定を辞退するということが

実際に起きているからです。

 

 

 

学生が就職先を決定するうえでは

直接、学生と接する人事・採用担当者ばかりでなく

親や友人・知人からの情報にも強く影響されます。

 

 

 

また、ある調査によると

46.4%の企業

「保護者から直接

 問い合わせや接触があった事例はあるか」

という質問に

 

「ある」と答えています。

 

 

 

問い合わせ内容は

「募集要項」

「入社後の処遇」

「事業内容や経営状況」などが多くなっています。

 

 

 

子どもの将来を心配し

就職活動に関与する親に対して

企業は丁寧な対応をしなければならない状況になっています。

 

 

 

中には保護者向けに会社見学会を開催したり

内定者懇親会に保護者を招待したりする例が見られます。

 

 


 

●密に連絡をとり、内定者の不安を解消する

内定後の懇親会や内定式は多くの企業が行っていますが

それだけではなく

入社まで頻繁に連絡をとる企業も少なくないようです。

 

 

 

ひとりっ子やきょうだいの少ない環境の中で

親から丁寧に育てられた学生が多く

 

 

 

ケアをされないと不安になるという

現代っ子ならではの心理的傾向に対処する必要が

あるという声がよく聞かれます。

 

 

 

電話やメールによる定期連絡のほか

社内報送付、内定者向けサイト(SNS)

社内や施設などの見学会を実施する例があります。

 

 

 

SNSの活用は

学生の質問にきめ細かく応じて不安を解消するとともに

内定者同士の一体感を醸成するという

メリットが得られるようです。